天然木のパネルを介した空間演出愛媛県今治市

コンセプト

天然木を使用した半目隠しのウッドパネルです。
天然木は人工木と違い、経年による色あせた感じが味であるところが特徴で、定期的なメンテナンスによる防腐処理を行うことで、長く利用できるものとなります。
また半目隠しであることで防犯面の死角を作ることなくプライベート空間を確保することが可能であり、こちらのお宅は背後の倉庫の壁を隠す目的もあり、少し高さのあるパネルとなっています。
パネル同士も高さに変化を加えることと配置を前後でずらすことにより、単調なパネルとならないよう表情が生まれ、駐車場とお庭のアクサスも人一人が通れるくらいの隙間があるので機能面も兼ね備えています。
パネルの上部から少し頭が出る高さの木を数本植えることも、お庭に立体感を作る工夫となっています。

【4・5枚目】

お庭部分は茶系を中心に、花壇、カラーコンクリート、石貼り、砕石が使われています。
スペースを大きく活用するためにもレンガ平積みの花壇を作り、レンガならではの曲線を描いたものとなっています。
花壇にも一工夫加える形で高さを部分的に変え、また中央部分は厚みをもたらし出幅を変えています。
これにより中央部分は腰を下ろす使い方も可能となり、お庭を眺める場所としても有効です。
花壇の曲線に合わせ、サークル状に作られた乱形の石貼り、そこを囲う茶系の色粉を混ぜたコンクリートがお庭の空間により強い印象を与えています。
ポールライトも設置されているので昼間に限らず夜も楽しめことがポイントです。
物置の扉の色は背後の倉庫の壁との相性を考え、シルバー系にすると同化してしまうので、馴染みやすく浮かない色合いのグリーン系をチョイスしています。
まだまだスペースがあるお庭となっているので、生活しながら植樹を増やしたり、ウッドパネルに合わせてデッキを作ったりと、今後も手を加えながら楽しめるお庭へ変化させていくことが可能です。